#8  井出真紀先生のご回答が、質問者からベストアンサーに選ばれました

 

 

Qいつか死ぬのになんで生きてるの?

最近コロナ禍の影響か、心身症や心因性疾患を疑う方を拝見する機会が増えています。

時間のある時は世間話もして投薬だけにならないように気を付けていますが、一度精神疾患の既往もある患者に、いつか死ぬのに何で生きていなきゃいけないんですかね?

と言われ返答に困りました。

 

正直私に答えはありません。

患者さんには、

私も辛いときや落ち込んだときにそのように疑問を持ちますが、答えは見つかっていません。

と正直に言いましたが、少し動揺した感じは伝わっていたと思います。

 

皆様なら患者さんになんて答えますか?

また、こういった答えの無い質問をする患者は、

聞いてもらいたいだけなのか?

医師の反応を試しているのか?

本当に解決策、解答を探しているのか?

ご意見頂けましたら幸いです。

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

A 回答 精神科医(4児母)

地球の観光客。無限の魂の世界から、有限の世界を体験経験したかったから

 

ただ生まれて、ただ肉体を脱いでお空に還る。

地球観光して喜怒哀楽を楽しんだり、魂の成長させたり。

 

ヒトは必ずいつか死にます。

それは明日かもしれないし、10年後か、20年後か。いつか死ぬ時、髪の毛一本はおろか、肉体も、お金も名誉も何ひとつ持っては行けない。

肉体を脱いで魂に還る時、魂が持っていけるものは、沢山の喜怒哀楽を感情を楽しんだこと、人に優しさや親切を配ったこと、そんな沢山の体験経験やそこから生まれた気づき、宝物、それがお土産。

どんな人生でも100%完璧なんだと思います。

この人生は、地球観光したくて自らが決めて生まれて来ている。もしかしたら寿命も。生きるのも、死ぬのも自由。でも、まだ生きているのは、まだ生かされていて、自らが決めてきたことが残っているから。

 

 

診察では希死念慮に毎日対応しています。10代の子(小学校5.6年生や中高生)も、希死念慮がいっぱい。

私自身の長男が胎内記憶を話した経験や、尊敬する先輩精神科医の娘さんが池川明氏の述べる出生前記憶をそのままを話した経験などがあり、今の死生観に至ります。

 

患者さんにそれを丁寧に言葉を綴って伝えると、多くの場合、一度の診察内で、目に力が宿ります。その瞳に光が戻ることも。

その患者さん達の反応から、真実が何かは分からないけど、魂が揺さぶられたり思い出したりするのかも。

患者さんには、

あなたの「こう生きたい!」がちゃんとある。それが叶わないから、苦しいから、生きる気力が空っぽになっているから、生きるのに疲れ果てて終わりにしたくなる。

そのあなたらしく安心して生きること の応援を日々伝えています。

 

ご質問者の先生の戸惑い、正直なところ、私もずーっとそうでした。ようやく、自分の言葉で話せるようになってきました。

 

もしご興味ある方は、

産婦人科医の池川明氏の胎内記憶や出生前記憶の書籍や、

内科医エリーサ・メドフスの「死は終わりではない」(エリック・メドフス著)をご参考に。。。